2017年8月1日(火)
経営の苦しい会社のシグナル
中野公認会計士通信 vol.81 2017年8月号

  こんにちは。公認会計士・税理士の中野利孝です。
  いつも大変お世話になり、ありがとうございます。
 

<経営の苦しい会社のシグナル>
会社の経営状況は会社の決算書だけでは判断できません。決算書が正しく作られているとはかぎりませんし、決算書はあくまで過去のものでしかないからです。
では、会社の経営状況を外部の人間はどうやって判断したらよいのでしょうか。個人や会社でも同じですが、自己の生活(経営)が苦しくなると、どういう行動をとるようになるのかを考えてみることです。
まず、最初は収入を増やそうとします。もっとも、収入をいきなり増やすことはかなり困難なことです。サラリーマンでは、ほとんど不可能ですよね。
次に、無駄な支出を減らそうとします。これもある程度は減りますが、おのずと限界があります。個人であれば収入の範囲内で生活することも可能ですが、会社は経営上ある程度の経費支出は不可避です。本来は、この段階で、会社の存続可能性を判断する必要があります。会社は事業性(社会からニーズがあり黒字を計上できるのか)を有しているのか、事業性がなければ早期の事業撤退もやむを得ません。社会のニーズを無視してまで経営を継続しても、会社に関わる関係者を不幸にするだけなのかもしれません。
支出も減らせないとなると、会社は支出を遅らせようとします。税金、社会保険料、顧問料、借入金の返済、比較的トラブルになりにくいものから支出をストップします。そして最後には、給料や仕入関係の支出を遅らせることになれば、いよいよ最終段階ですよね。

<8月の実務>
・特記事項なし

<今月の経営のヒント> 
失敗を誇りなさい。それだけリスクを冒したということだから(ベンジャミン・ローゼン)。
ここでクリア