2016年11月1日(火)
見切り時
中野公認会計士通信 vol.72 2016年11月号

  こんにちは。公認会計士・税理士の中野利孝です。
  いつも大変お世話になり、ありがとうございます。
 

<見切り時>
取引先の資金繰りが悪くなって、未回収の売掛金が増加している。このまま取引を続けるべきなのか、得意先との取引をやめるべきなのか判断ができません。
このまま取引を続けた場合、徐々に売掛金は増加し、将来、取引先が倒産した場合、多額の貸倒損失を被ることになる可能性があります。一方、取引をやめた場合、取引先から得た利益が失われるとともに、売掛金も回収できなくなる可能性があります(付き合いのない相手への支払いは後回しになるのが普通です)。さあ、どう考えるべきでしょうか。
まず、その取引先との取引をやめても、他の取引先で代替できる場合です。この場合は、その取引先との取引は持続かつ縮小させ、債権回収を急ぐべきです。
その取引先との取引が他の取引先で代替できない場合です。この場合は、売掛金の増加額と取引を継続した場合の利益の獲得額との比較考量です。得意先には一定の取引枠を設け、その枠内で取引を継続する。取引先の情実に流され、一蓮托生とならないように一定の歯止めを設定することは重要なことです。信用金庫のような金融機関でさえ、あまり大口の貸出先に偏らないように小口分散してリスクを軽減しているのですから。

<11月の実務>
・年末調整の準備(マイナンバー対策も)
・中間申告納付

<今月の経営のヒント> 
  小規模な企業が生き残るには、局地戦に勝て(永谷嘉男)。
 
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