2012年6月1日(金)
銀行の融資審査って
中野公認会計士通信 vol.19 2012年6月号

 こんにちは。公認会計士・税理士の中野利孝です。
 いつも大変お世話になり、ありがとうございます。
 3月決算も一段落といったところでしょうか。6月は監査業務でもうひと頑張りです。

<銀行の融資審査って>
 ある企業と銀行団との話し合いの中で、銀行マンが社長に対して「粉飾していたのですか。」と声を荒げました。
 この企業は、経営悪化が表面化する前までは毎期黒字を計上していました。一方、設備投資も行っていないのに、借入金は毎期1億円ほど増加していました。この銀行マンの態度にはあきれるばかりで、あまりにも滑稽でした。少しでも財務的な知識があればこの企業が粉飾していることはわかるはずです。金融庁は、このような銀行マンに指導的役割を期待しているのですね。
 現在でも、銀行マンは融資先の経営環境や経営実態を見て融資を行っていません。多くの場合、提出された決算書が黒字か、保証協会の保証が可能か、担保を取れるかということがポイントになります。会社の実態を十分理解した上で、融資可否を判断するケースは希だと思います。
 どうせ、銀行マンは企業の実態なんて何もわかっていない・・・。それなら、表面的に黒字にした方がいいや。企業がそう考えるのもある程度わかるような気がします。
 企業が粉飾をする責任の一端は、このような銀行の融資姿勢にあるのかもしれませんね。

<3月の実務>
・労働保険の申告納付
・社会保険の算定基礎届の提出
・7月源泉税の納付準備

<今月の経営のヒント> 
 悪い知らせは、早く知らされなければならない(ビル・ゲイツ)。

ここでクリア